県内中小企業景況天気図
県内中小企業景況天気図 2014年度
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2014年7月分~反動薄れ回復に向かうか
概況
《全国》
内閣府が8月8日に発表した7月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数は前月比3.6ポイント上昇の51.3ポイントとなり、3か月連続で上昇した。消費税率引上げ後の駆込み需要の反動減が幅広い分野で和らいだこと等から、総合すると、「景気は、緩やかな回復基調が続いており、消費税率引上げに伴う駆込み需要の反動減の影響も薄れつつある。」とまとめられる。
《愛知県》
こうした中で行われた本会の調査では、製造業の売上高は5.9ポイント、販売価格は19.6ポイント、取引条件は3.9ポイント、収益状況は9.8ポイント、資金繰りは7.8ポイント、雇用人員は7.8ポイント、景況感は7.8ポイント増加した。しかし、在庫数量は9.8ポイント、設備操業度は1.9ポイント悪化した。
また、非製造業の売上高は19.6ポイント、取引条件は3.3ポイント、収益状況は11.5ポイント、資金繰りは6.5ポイント、景況感は9.8ポイント増加した。しかし、販売価格は6.5ポイント、雇用人員は6.5ポイント悪化した。在庫数量は不変だった。
グラフは上向きに転じた。駆け込み需要の反動減もここで終了と思いたいが、原材料高や燃料高、電気料金の値上げ等が景況改善の足かせになると予想され、なお予断を許さない状況と言わざるを得ない。
前年同月との比較
好転 +30≦DI |
やや好転 +10≦DI<+30 |
変わらず -10<DI<+10 |
やや悪化 -30<DI≦-10 |
悪化 DI≦-30 |
売上高 | 在庫数量 | 販売価格 | 取引条件 | 収益状況 | 資金繰り | 操業度 | 雇用人員 | 景況 | |
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製造業 | |||||||||
非製造業 | - |
《売上高D.I.》
全産業では前年同月に比べ△4.5ポイント(△17.9)となった。産業別にみると、製造業では3.9ポイント(△2.0)となり、非製造業では△11.5ポイント(△31.1)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは、鉄鋼・金属77.8ポイント、電気機器、その他非製造業50.0ポイント、輸送機器33.3ポイントが目立った。マイナスポイントでは、木材・木製品、紙・紙加工品△100.0ポイント、食料品△75.0ポイント、窯業・土石製品△60.0ポイントが目立った。
《収益状況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△21.4ポイント(△32.1)となった。産業別にみると、製造業では△15.7ポイント(△25.5)となり、非製造業では△26.2ポイント(△37.7)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは、電気機器、その他非製造業50.0ポイント、鉄鋼・金属、輸送機器33.3ポイントが目立った。マイナスポイントでは、紙・紙加工品△100.0ポイント、窯業・土石製品△80.0ポイント、小売業△58.3ポイントが目立った。
《業界の景況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△13.4ポイント(△22.3)となった。産業別にみると、製造業では△5.9ポイント(△13.7)となり、非製造業では△19.7ポイント(△29.5)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントは、電気機器50.0ポイント、鉄鋼・金属44.4ポイント、繊維工業12.5ポイントが目立った。マイナスポイントでは、紙・紙加工品△100.0ポイント、食料品、木材・木製品、出版・印刷△50.0ポイント、窯業・土石製品△40.0ポイントが目立った。
※ ( )は、先月の前年同月比のD.I.値
業界レポート
《製造業》
【尾州織物工業(協)】
繁忙期のため、全体的にみれば仕事量もあり忙しい。しかし、繁忙期は8月中旬辺りまでなのでその後の見通しはつかず、不安である。
【愛知県紙器段ボール箱(工)】
業況の回復が芳しくなく、売上確保のためのせり込みがあちらこちらであり、競争が厳しくなりつつある。
【旭機械工業(協)】
海外への転注と、国内企業への分散で仕事量が減っている。現状は忙しいが先行きの見通しは悪く、ニーズに対する付加価値をどのように見出していくか、課題は重い。
《非製造業》
【愛知県警備業(協)】
先月に比較すると、夏祭りのイベント等もあって受注状況はやや増加傾向にある。一方、従業員の採用については募集広告を出しても効果がなく、対応に苦慮している。
【刈谷市商店街連盟】
夏のボーナス支給月となり、消費税引き上げによる買い控えもようやく脱しようとしている。この時期各商店街では、夏祭りを開催するなど集客活動を実施、特徴ある品揃えと販売方法で努力している。大型店、各チェーン店、薬局、コンビニ等の台頭をどう防ぐか、対策が必要。