県内中小企業景況天気図
県内中小企業景況天気図 2014年度
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2014年1月分~増税後の反動減を懸念
概況
《全国》
内閣府が2月10日に発表した1月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数は前月比1.0ポイント低下の54.7ポイントとなり、依然高水準ながら3か月ぶりに低下した。正月休み後に飲食等の売上が低調となったことや、一部の企業で受注や生産の増加に一服感がみられたこと、多くの業種で求人が増加したこと等から、総合すると、「景気は、緩やかに回復している。ただし、先行きについては、消費税率引上げ後の需要の反動減等の影響が見込まれる」とまとめられる。
こうした中で行われた本会の調査では、製造業の取引条件は1.9ポイント増加した。しかし、売上高は3.9ポイント、在庫数量は15.7ポイント、販売価格は2.0ポイント、収益状況は11.7ポイント、資金繰りは1.9ポイント、設備操業度は3.9ポイント、景況感は1.9ポイント悪化した。雇用人員は不変だった。
また、非製造業の売上高は17.8ポイント、取引条件は6.4ポイント、収益状況は14.5ポイント、資金繰りは3.2ポイント、景況感は12.9ポイント増加した。しかし、在庫数量は3.2ポイント、雇用人員は1.6ポイント悪化した。販売価格は不変だった。
年末需要の反動や稼働日数減少、消費税増税前の駆け込み需要の収束などにより、前月と一転、多くの指標が悪化となった。増税後の反動減を強く懸念するという報告が多くみられ、今後の業況は引き続き予断を許さない。
前年同月との比較
好転 +30≦DI |
やや好転 +10≦DI<+30 |
変わらず -10<DI<+10 |
やや悪化 -30<DI≦-10 |
悪化 DI≦-30 |
売上高 | 在庫数量 | 販売価格 | 取引条件 | 収益状況 | 資金繰り | 操業度 | 雇用人員 | 景況 | |
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製造業 | |||||||||
非製造業 | - |
《売上高D.I.》
全産業では前年同月に比べ15.0ポイント(7.1)となった。産業別にみると、製造業では25.5ポイント(29.4)となり、非製造業では6.5ポイント(△11.3)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは、電気機器、輸送機器100.0ポイント、鉄鋼・金属88.9ポイント、建設業60.0ポイントが目立った。マイナスポイントでは、食料品△75.0ポイント、紙・紙加工品、出版・印刷△50.0ポイント、卸売業△40.0ポイントが目立った。
《収益状況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△14.2(△16.8)となった。産業別にみると、製造業では△13.7ポイント(△2.0)となり、非製造業では△14.5ポイント(△29.0)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは、電気機器50.0ポイント、鉄鋼・金属22.2ポイント、一般機器14.3ポイントが目立った。マイナスポイントでは、輸送機器△100.0ポイント、食料品△75.0ポイント、紙・紙加工品、出版・印刷、化学・ゴム、小売業△50.0ポイントが目立った。
《業界の景況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△6.2ポイント(△12.4)ポイントとなった。産業別にみると、製造業では△3.9ポイント(△2.0)となり、非製造業では△8.1ポイント(△21.0)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントは、電気機器50.0ポイント、鉄鋼・金属33.3ポイント、建設業20.0ポイントが目立った。マイナスポイントでは、紙・紙加工品△100.0ポイント、食料品△75.0、輸送機器、卸売業△33.3ポイントが目立った。
※ ( )は、先月の前年同月比のD.I.値
業界レポート
《製造業》
【尾西毛織工業(協)】
消費税増税前の、春物素材の駆け込み需要が若干あった。産地が得意とする秋冬素材の原料が円安で値上がりしているが、先行受注が芳しくなく、今後の受注単価に価格転嫁できるか厳しい状況。
【愛知県鉄構工業(協)】
適正価格に近付いている状況は喜ばしいが、鋼材の確保や労働力の不足という新しい問題が生じている。
【東海配電盤工業(協)】
フル稼働のメーカーが増えてきた。生産が追い付かないというメーカーもある。ただ、消費税増税前の駆け込み需要だというメーカーもある。
《非製造業》
【名古屋水産卸(協)】
先月は正月用品の売上がほどほど良かったが、今月は物が動かない。4月からの消費税増税が懸念される。特に煉製品は売れ行きが悪くなりそうだ。
【中部建設インテリア事業(協)】
12月の下旬より1月末にかけて受注減が続く。原因は人手不足で建物建築が遅れているため、内装工事の仕事が出来ないからである。2~3月にその皺寄せが出る予定。