県内中小企業景況天気図
県内中小企業景況天気図 2014年度
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2014年4月分~駆込み需要の反動減
概況
《全国》
内閣府が5月12日に発表した4月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数は前月比16.3ポイント低下の41.6ポイントとなり、2か月ぶりに低下した。消費税率引上げ後の駆込み需要の反動減がみられたことや、駆込み需要の影響もあり受注や生産に一服感がみられたことから、総合すると、「景気は、緩やかな回復基調が続いているが、消費税率引上げに伴う駆込み需要の反動により、このところ弱い動きもみられる。先行きについては、緩やかに回復していくと見込まれる」とまとめられる。
《愛知県》
こうした中で行われた本会の調査では、製造業の取引条件は3.9ポイント増加した。しかし、売上高は41.2ポイント、在庫数量は3.9ポイント、販売価格は2.0ポイント、収益状況は23.6ポイント、資金繰りは1.9ポイント、設備操業度は31.4ポイント、景況感は17.7ポイント悪化した。雇用人員は不変だった。
また、非製造業の販売価格は3.3ポイント増加した。しかし、売上高は60.3ポイント、在庫数量は4.8ポイント、取引条件は0.2ポイント、収益状況は24.6ポイント、資金繰りは13.2ポイント、雇用人員は0.1ポイント、景況感は24.6ポイント悪化した。
多くの指標が悪化となり、消費税増税前の駆け込み需要の反動減が顕著に現れた結果となった。今後の中小企業の動向は、引き続き注視し続ける必要がある。
前年同月との比較
好転 +30≦DI |
やや好転 +10≦DI<+30 |
変わらず -10<DI<+10 |
やや悪化 -30<DI≦-10 |
悪化 DI≦-30 |
売上高 | 在庫数量 | 販売価格 | 取引条件 | 収益状況 | 資金繰り | 操業度 | 雇用人員 | 景況 | |
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製造業 | |||||||||
非製造業 | - |
《売上高D.I.》
全産業では前年同月に比べ△24.1ポイント(27.4)となった。産業別にみると、製造業では△9.8ポイント(31.4)となり、非製造業では△36.1ポイント(24.2)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは、鉄鋼・金属55.6ポイント、電気機器50.0ポイント、輸送機器33.3ポイントが目立った。マイナスポイントでは、紙・紙加工品△100.0ポイント、小売業△58.3ポイント、卸売業△53.3ポイントが目立った。
《収益状況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△23.2ポイント(0.9)となった。産業別にみると、製造業では△21.6ポイント(2.0)となり、非製造業では△24.6ポイント(0)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは、電気機器50.0ポイント、運輸業25.0ポイントが目立った。マイナスポイントでは、紙・紙加工品△100.0ポイント、輸送機器△66.7ポイント、小売業△58.3ポイントが目立った。
《業界の景況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△17.9ポイント(3.5)となった。産業別にみると、製造業では△11.8ポイント(5.9)となり、非製造業では△23.0ポイント(1.6)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントは、電気機器50.0ポイント、鉄鋼・金属44.4ポイント、運輸業25.0ポイントが目立った。マイナスポイントでは、紙・紙加工品、出版・印刷△100.0ポイント、食料品△75.0、小売業△50.0ポイントが目立った。
※ ( )は、先月の前年同月比のD.I.値
業界レポート
《製造業》
【愛知県印刷(工)】
4月に入り、消費税増税の影響により受注減少。また、円安で原材料費が上がり、収益を圧迫している。
【愛知県陶器瓦(工)】
3月までは増税前の駆け込み需要があり、前年比で30%程度出荷が多かったが、4月に入り一段落した感がある。今後の展開が不安である。
【ナゴヤ西部機械(協)】
少しは好転しているように思われるが、企業によりばらつきがあり、また、好転と言っても悪い時期が長く続いていたため、あまり良くなっているとは思わない。
《非製造業》
【名古屋水産卸(協)】
売上・収益ともに減少し、先行き不安材料が多く展望もない。
【名古屋化粧品小売(協)】
3月の駆け込み需要の反動が大きく出、4月は前年比50%~60%となっているようである。取引先の請求締切の都合で在庫も増えている。組合員の廃業も増えてきた。
【刈谷市商店街連盟】
4月1日の消費税改定への影響は一部を除き、以前実施時と比べ出ていない。ただ消費税引き上げと同時に便乗とも思われるくらい物価が高くなっており、今後消費の冷え込みで商店にとって厳しさが出てくる可能性もある。