県内中小企業景況天気図
県内中小企業景況天気図 2016年度
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2016年12月分~先行き不透明感に懸念
概況
《全国》
内閣府が1月12日に発表した12月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数は前月比横ばいの51.4ポイントとなった。株価上昇や求人需要は旺盛であるが、原材料価格や輸入品の値上がり等から、総合すると、「着実に持ち直している。先行きについては、引き続き設備投資や求人増加の継続等への期待がある一方、燃油価格などコストの上昇等への懸念がみられる。」とまとめられる。
《愛知県》
こうした中で行われた本会の調査では、製造業の売上高は5.9ポイント、販売価格は13.7ポイント、収益状況は7.8ポイント、資金繰りは7.8ポイント、設備操業度は19.6ポイント、雇用人員は2.0ポイント、景況感は13.8ポイント増加した。しかし、在庫数量は5.8ポイント、取引条件は3.9ポイント悪化した。
また、非製造業の売上高は8.2ポイント、在庫数量は6.5ポイント、販売価格は8.2ポイント、収益状況は6.6ポイント、雇用人員は1.6ポイント増加した。しかし、取引条件は1.7ポイント、資金繰りは1.6ポイント、景況感は1.6ポイント悪化した。
景況感は持ち直し傾向だが、トランプ米大統領の就任に伴い先行き不透明感がより一層強くなっている。
前年同月との比較
好転 +30≦DI |
やや好転 +10≦DI<+30 |
変わらず -10<DI<+10 |
やや悪化 -30<DI≦-10 |
悪化 DI≦-30 |
売上高 | 在庫数量 | 販売価格 | 取引条件 | 収益状況 | 資金繰り | 操業度 | 雇用人員 | 景況 | |
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製造業 | |||||||||
非製造業 | - |
《売上高D.I.》
全産業では前年同月に比べ△7.1ポイント(△14.3)となった。産業別にみると、製造業では△13.7ポイント(△19.6)となり、非製造業では△1.6ポイント(△9.8)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは紙・紙加工品100.0ポイント、化学・ゴム50.0ポイント、サービス業27.3ポイントが目立った。マイナスポイントでは、その他製造業△60.0ポイント、一般機器△42.9ポイント、繊維工業△37.5ポイントが目立った。
《収益状況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△10.7ポイント(△17.9)となった。産業別にみると、製造業では△11.8ポイント(△19.6)となり、非製造業では△9.8ポイント(△16.4)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは紙・紙加工品100.0ポイント、化学・ゴム50.0ポイント、食料品25.0ポイントが目立った。マイナスポイントでは、輸送機器△66.7ポイント、繊維工業△50.0ポイント、一般機器△28.6ポイントが目立った。
《業界の景況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△19.6ポイント(△25.0)となった。産業別にみると、製造業では△17.6ポイント(△31.4)となり、非製造業では△21.3ポイント(△19.7)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは木材・木製品、化学・ゴム50.0ポイント、鉄鋼・金属11.1ポイントが目立った。マイナスポイントでは、食料品△75.0ポイント、運輸業△50.0ポイント、その他製造業、卸売業△40.0ポイントが目立った。
※ ( )は、先月の前年同月比のD.I.値
業界レポート
《製造業》
【尾州織物工業(協)】
先月と同様に非常に厳しい状態である。ほとんど織機が動いていない。原因は一昨年の過剰生産により在庫が多くなりすぎ生産調整のためである。先が見えなく不透明である。
【名古屋中川金属工業団地(協)】
鉄鋼関連は前年比マイナス低迷状況。近時の円安による原料高(来年値上げ)、米トランプ次期大統領政策は不安多い。
【名古屋木型工業(協)】
工作機関係はあまり動きがなく、不安に思っている企業が多いようだ。全体的にはまだまだ先行き不透明な状態が続いている。
《非製造業》
【愛知県食肉事業(協連)】
年末商戦については、何処も口をそろえて需要が高まる国産和牛の高値に音を上げていたようだ。我共も同様ブランド牛については前年度2割高において(仕入れ)通常の利鞘をとる事はたぶん無理であったであろう。このような状況がいつまで続くのか先行きが不透明な所に懸念を感じる。