県内中小企業景況天気図
県内中小企業景況天気図 2016年度
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2016年7月分~懸念材料変わらず
概況
《全国》
内閣府が8月8日に発表した7月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数は前月比3.9ポイント上昇の45.1ポイントとなった。円高による先行き不安が見られるが、経済政策や天候に恵まれ消費マインドの回復が期待され、総合すると、「景気は、金融資本市場が落ち着きを取り戻す中、持ち直しの兆しがみられる。先行きについては、引き続き海外経済や金融資本市場の動向等への懸念がある一方、経済対策への期待がみられる」とまとめられる。
《愛知県》
こうした中で行われた本会の調査では、製造業の雇用人員は4.0ポイント増加した。しかし、売上高は3.9ポイント、在庫数量は5.9ポイント、取引条件は1.9ポイント、収益状況は5.9ポイント、景況感は4.0ポイント悪化した。販売価格と資金繰りと設備操業度は不変だった。
また、非製造業の売上高は19.6ポイント、在庫数量は3.2ポイント、販売価格は4.9ポイント、収益状況は6.5ポイント、資金繰りは8.2ポイント、景況感は9.8ポイント増加した。しかし、取引条件は3.2ポイント悪化した。雇用人員は不変だった。
景況は製造業と非製造業の差が広がっている。製造業では円高による大企業の設備投資の減少や単価引下げ要請等を心配する声が多くあり、非製造業では人材確保が課題になっている。
前年同月との比較
好転 +30≦DI |
やや好転 +10≦DI<+30 |
変わらず -10<DI<+10 |
やや悪化 -30<DI≦-10 |
悪化 DI≦-30 |
売上高 | 在庫数量 | 販売価格 | 取引条件 | 収益状況 | 資金繰り | 操業度 | 雇用人員 | 景況 | |
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製造業 | |||||||||
非製造業 | - |
《売上高D.I.》
全産業では前年同月に比べ△17.9ポイント(△26.8)となった。産業別にみると、製造業では△31.4ポイント(△27.5)となり、非製造業では△6.6ポイント(△26.2)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは、運輸業25.0ポイント、サービス業9.1ポイントが目立った。マイナスポイントでは、木材・木製品、出版・印刷△100.0ポイント、食料品、化学・ゴム、電気機器、その他非製造業△50.0ポイント、鉄鋼・金属△44.4ポイントが目立った。
《収益状況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△24.1ポイント(△25.0)となった。産業別にみると、製造業では△29.4ポイント(△23.5)となり、非製造業では△19.7ポイント(△26.2)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントは該当なし。マイナスポイントでは、出版・印刷△100.0ポイント、食料品、木材・木製品、紙・紙加工品、化学・ゴム、その他非製造業△50.0ポイント、鉄鋼・金属、輸送機器、卸売業△33.3ポイントが目立った。
《業界の景況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△28.6ポイント(△32.1)となった。産業別にみると、製造業では△37.3ポイント(△33.3)となり、非製造業では△21.3ポイント(△31.1)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントは該当なし。マイナスポイントでは、食料品、出版・印刷△100.0ポイント、木材・木製品、紙・紙加工品、化学・ゴム、その他非製造業△50.0ポイント、繊維工業△37.5ポイントが目立った。
※ ( )は、先月の前年同月比のD.I.値
業界レポート
《製造業》
【中部グラフィックコミュニケーションズ(工)】
夏は閑散期という事もあり仕事量は少ないのだが、依然国内経済が不安定なので昨年以上に減っている。好転するのは当分先になりそうである。
【愛知県陶磁器工業(協)】
消費税先送り等の影響で需要の拡大が見込めずOEM商品主体の企業は厳しい状況にあり、オリジナル商品を主体で製作する企業は、若干伸びている。但し、産地全体は未だ厳しい状態が続いている。今後は、国内はあらゆる分野で規制を緩和し自由化が進むことで、大手企業間の安売り競争や設備投資の減少など結果的に中小企業へのしわ寄せが起こり、収益性の悪化が懸念される。海外市場も、イギリスのEU離脱・欧州諸国でのテロ等により、為替や株価に影響が出て先行き不透明となり、大手企業等の投資がにぶる事が懸念材料である。
【名古屋中川金属工業団地(協)】
為替相場が落ち着き一安心しているが、大企業の減収減益予想が発表されており、厳しい状況は続いていきそう。
《非製造業》
【西三河中部自動車(協)】
連休前で少し仕事も増加し、人員不足で残業が増えてきている。外国人採用も考えているが、懸念する声も組合員より聞かれる。