県内中小企業景況天気図
県内中小企業景況天気図 2016年度
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2016年11月分~人材確保に苦戦
概況
《全国》
内閣府が12月8日に発表した11月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数は前月比3.2ポイント上昇の52.5ポイントとなった。先行き不透明感がみられるが、株価上昇や円安傾向等から、総合すると、「景気は、着実に持ち直している。先行きについては、海外情勢の不透明感への懸念がある一方、設備投資や求人増加の継続等への期待がみられる」とまとめられる。
《愛知県》
こうした中で行われた本会の調査では、製造業の売上高は9.8ポイント、在庫数量は3.9ポイント、販売価格は3.9ポイント、取引条件は3.9ポイント、収益状況は9.8ポイント、設備操業度は2.0ポイント、景況感は3.9ポイント増加した。しかし、資金繰りは5.9ポイント悪化した。雇用人員は不変だった。
また、非製造業の売上高は14.8ポイント、取引条件は1.7ポイント、収益状況は3.3ポイント、資金繰りは3.3ポイント、雇用人員は1.6ポイント、景況感は1.6ポイント増加した。しかし、販売価格は6.5ポイント悪化した。在庫数量は不変だった。
景況感は製造業では持ち直し傾向だが、非製造業はあまり変化がなく、先行き不透明感も変わらない。就職内定率が改善する中で中小企業は人材確保に苦戦している。
前年同月との比較
好転 +30≦DI |
やや好転 +10≦DI<+30 |
変わらず -10<DI<+10 |
やや悪化 -30<DI≦-10 |
悪化 DI≦-30 |
売上高 | 在庫数量 | 販売価格 | 取引条件 | 収益状況 | 資金繰り | 操業度 | 雇用人員 | 景況 | |
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製造業 | |||||||||
非製造業 | - |
《売上高D.I.》
全産業では前年同月に比べ△14.3ポイント(△26.8)となった。産業別にみると、製造業では△19.6ポイント(△29.4)となり、非製造業では△9.8ポイント(△24.6)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは紙・紙加工品100.0ポイント、輸送機器33.3ポイント、一般機器14.3ポイントが目立った。マイナスポイントでは、木材・木製品△100.0ポイント、繊維工業△62.5ポイント、出版・印刷、電気機器、その他非製造業△50.0ポイントが目立った。
《収益状況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△17.9ポイント(△24.1)となった。産業別にみると、製造業では△19.6ポイント(△29.4)となり、非製造業では△16.4ポイント(△19.7)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントは該当なし。マイナスポイントでは、木材・木製品、出版・印刷、化学・ゴム、その他非製造業△50.0ポイント、繊維工業△37.5ポイント、輸送機器△33.3ポイントが目立った。
《業界の景況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△25.0ポイント(△27.7)となった。産業別にみると、製造業では△31.4ポイント(△35.3)となり、非製造業では△19.7ポイント(△26.2)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントは該当なし。マイナスポイントでは、食料品、繊維工業、木材・木製品、出版・印刷、運輸業、その他非製造業△50.0ポイント、窯業・土石製品△40.0ポイント、輸送機器△33.3ポイントが目立った。
※ ( )は、先月の前年同月比のD.I.値
業界レポート
《製造業》
【愛知県印刷(工)】
来年から新聞の折り込み代が値上げとなる。また円安になれば印刷資材が高騰するなど業界にとって逆風となる。
【豊橋工業団地(協)】
組合加入各社のうち、従業員が高齢化している企業は若年層の採用を行うが、なかなか求職に応じ定着する方が少ない。派遣社員では高度な技術の積み重ねが期待できない。また高賃金を出して優秀な人材を集める余裕はない。
【岡崎鉄工会(協)】
全体として地区内はよくもなく、特別悪くもなく足踏み状態である。海外経済の低迷と円高傾向の影響も響き、設備投資・機械受注は減少傾向にある。
《非製造業》
【愛知県食肉事業(協連)】
円安が進むと輸入肉が高騰し国産食肉の飼料も同じ経緯をたどる。TPP法案もどうやら頓挫しそうだが、国内自給率を維持するためには、追い風かもしれない。
【名古屋理容美容(協)】
売上は微増。従業員の欠員が生じた場合の補充が困難になっている。