県内中小企業景況天気図
県内中小企業景況天気図 2016年度
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2016年2月分~メーカーの生産停止が影響
概況
《全国》
内閣府が3月8日に発表した2月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数は前月比2.0ポイント低下の44.6ポイントとなった。春物商戦やローン金利低下等への期待がみられるものの、円高、株安による不安感等がみられることから、総合すると、「景気は、円高、株安といった金融資本市場の不安定な動きの中、消費動向等への懸念により、このところ弱さがみられる。先行きについては、春物商戦やローン金利低下への期待等がある一方で、引き続き、先行き不安や金融資本市場の動向が企業、家計のマインド等に与える影響に留意する必要がある」とまとめられる。
《愛知県》
こうした中で行われた本会の調査では、製造業の売上高は9.9ポイント、販売価格は4.0ポイント、資金繰りは1.9ポイント増加した。しかし、取引条件は5.9ポイント、収益状況は7.9ポイント、設備操業度は9.8ポイント、雇用人員は1.9ポイント、景況感は3.9ポイント悪化した。在庫数量は不変だった。
また、非製造業の売上高は4.9ポイント増加した。しかし、在庫数量は1.7ポイント、販売価格は1.6ポイント、取引条件は3.3ポイント、収益状況は3.3ポイント、資金繰りは5.0ポイント、雇用人員は1.7ポイント、景況感は3.3ポイント悪化した。
製造業では、トヨタ自動車の生産停止の影響が多業種に及び、自動車関連業種に限らず、売上高や収益の減少は免れないとの声が多く、中小企業の先行きは依然として予断を許さない状況にある。
前年同月との比較
好転 +30≦DI |
やや好転 +10≦DI<+30 |
変わらず -10<DI<+10 |
やや悪化 -30<DI≦-10 |
悪化 DI≦-30 |
売上高 | 在庫数量 | 販売価格 | 取引条件 | 収益状況 | 資金繰り | 操業度 | 雇用人員 | 景況 | |
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製造業 | |||||||||
非製造業 | - |
《売上高D.I.》
全産業では前年同月に比べ△14.3ポイント(△21.4)となった。産業別にみると、製造業では△17.6ポイント(△27.5)となり、非製造業では△11.5ポイント(△16.4)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは、木材・木製品100.0ポイント、運輸業、その他非製造業50.0ポイント、食料品25.0ポイントが目立った。マイナスポイントでは、輸送機器△66.7ポイント、出版・印刷、化学・ゴム、電気機器△50.0ポイント、小売業△41.7ポイントが目立った。
《収益状況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△24.1ポイント(△18.8)となった。産業別にみると、製造業では△27.5ポイント(△19.6)となり、非製造業では△21.3ポイント(△18.0)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは、その他非製造業50.0ポイント、サービス業18.2ポイントが目立った。マイナスポイントでは、輸送機器△66.7ポイント、小売業△58.3ポイント、出版・印刷、化学・ゴム、電気機器△50.0ポイントが目立った。
《業界の景況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△25.0ポイント(△21.4)となった。産業別にみると、製造業では△29.4ポイント(△25.5)となり、非製造業では△21.3ポイント(△18.0)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは、サービス業9.1ポイントが目立った。マイナスポイントでは、輸送機器△66.7ポイント、卸売業△53.3ポイント、食料品、紙・紙加工品、化学・ゴム△50.0ポイントが目立った。
※ ( )は、先月の前年同月比のD.I.値
業界レポート
《製造業》
【中部グラフィックコミュニケーションズ(工)】
年度末に向けて前年並みの売上げとなってはいるが、収益は若干悪化した。景気も良くない。
【愛知県高圧ガス(協)】
厳しい状況が続く中、トヨタ自動車の生産ライン停止による生産減が追い打ちをかけた。後継者問題、業績不振による廃業等で組合員は減少傾向が継続。
【中部アウトソーシング(協)】
愛知製鋼で起きた爆発事故によるトヨタ自動車の生産停止の影響が大きく、売上高・収益状況は減退となる。
《非製造業》
【愛知県古紙(協)】
円高進行で輸出が弱含みの展開。古紙供給は紙製品の国内需要低下、冬場の天候要因等で低水準に留まっている。
【西三河中部自動車(協)】
1月は連休もあり前半より入庫台数も減少したが、2月に入り、前年並みに入庫する様になってきている。来月は現場人員が1名減る予定だが今後も入社予定者無し。整備業界は全体的に整備士不足になっている様だ。