県内中小企業景況天気図
県内中小企業景況天気図 2017年度
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2017年1月分~不透明感と人手不足の悪化
概況
《全国》
内閣府が2月8日に発表した1月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数は前月比1.6ポイント低下の49.8ポイントとなった。受注やインバウンドの好調がみられるが、寒波や世界情勢の影響等から、総合すると、「持ち直しが続いているものの、一服感がみられる。先行きについては、引き続き受注や求人増加等への期待があるものの、海外情勢への懸念の高まりがみられる」とまとめられる。
《愛知県》
こうした中で行われた本会の調査では、製造業の在庫数量は5.8ポイント、取引条件は2.0ポイント増加した。しかし、売上高は3.9ポイント、販売価格は9.8ポイント、収益状況は9.8ポイント、資金繰りは1.9ポイント、設備操業度は9.8ポイント、雇用人員は2.0ポイント、景況感は11.8ポイント悪化した。
また、非製造業の取引条件は1.7ポイント、資金繰り6.5ポイント増加した。しかし、売上高は1.7ポイント、在庫数量は1.6ポイント、販売価格は1.7ポイント、収益状況は3.3ポイント、雇用人員は6.5ポイント、景況感は3.3ポイント悪化した。
景況感はトランプ米大統領の就任に伴う先行き不透明感は続いている。また、製造業・非製造業共に人手不足が深刻になっている。
前年同月との比較
好転 +30≦DI |
やや好転 +10≦DI<+30 |
変わらず -10<DI<+10 |
やや悪化 -30<DI≦-10 |
悪化 DI≦-30 |
売上高 | 在庫数量 | 販売価格 | 取引条件 | 収益状況 | 資金繰り | 操業度 | 雇用人員 | 景況 | |
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製造業 | |||||||||
非製造業 | - |
《売上高D.I.》
全産業では前年同月に比べ△9.8ポイント(△7.1)となった。産業別にみると、製造業では△17.6ポイント(△13.7)となり、非製造業では△3.3ポイント(△1.6)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは木材・木製品、紙・紙加工品50.0ポイント、小売業16.7ポイント、鉄鋼・金属11.1ポイントが目立った。マイナスポイントでは、出版・印刷、電気機器△100.0ポイント、繊維工業、その他非製造業△50.0ポイント、その他製造業△40.0ポイントが目立った。
《収益状況D.I.》
全全産業では前年同月に比べ△17.0ポイント(△10.7)となった。産業別にみると、製造業では△21.6ポイント(△11.8)となり、非製造業では△13.1ポイント(△9.8)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは食料品25.0ポイント、サービス業9.1ポイントが目立った。マイナスポイントでは、出版・印刷△100.0ポイント、輸送機器△66.7ポイント、繊維工業、運輸業△50.0ポイントが目立った。
《業界の景況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△26.8ポイント(△19.6)となった。産業別にみると、製造業では△29.4ポイント(△17.6)となり、非製造業では△24.6ポイント(△21.3)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントは該当なし。マイナスポイントでは、出版・印刷△100.0ポイント、運輸業△75.0ポイント、その他製造業△60.0ポイントが目立った。
※ ( )は、先月の前年同月比のD.I.値
業界レポート
《製造業》
【愛知県陶磁器工業(協)】
昨年末から若干の円安になり、現況ではまだ原材料等の仕入れに影響は少ないが、今後の世界情勢で為替レートが大きく変動すると生産者に於いては経営が厳しい状況になる。中小企業において慢性的な人手不足が懸念される。
【(協)豊田市鉄工会】
トランプ新大統領がどんな政策を実施するのか、それによって自社にどのような影響があるのか。英国のEU離脱はどのような影響が出るのか。現状では予測のつかないことが多く、しばらくは見守るしかない。情報察知のアンテナはできるだけ高くする必要がある。
《非製造業》
【愛知県食肉事業(協連)】
年始早々、米国がTPP離脱の意向を示し2国間協議が始まる兆しの中、国内の食肉産業者は先行きの不安定感に苛まれているようだ。我々流通に携わる者として同じような気持ちである。
【三河アスコン(協)】
発注工事の減少、小型化でも技術者の高齢化、若者の採用難による人手不足は深刻で、完成工事高は減少している。