県内中小企業景況天気図
県内中小企業景況天気図 2015年度
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2015年4月分~景気回復に遅れ
概況
《全国》
内閣府が5月13日に発表した4月の景気ウォッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数は前月比1.4ポイント上昇の53.6ポイントとなった。物価上昇への懸念等がみられるものの、賃上げへの期待や外国人観光需要への期待等から、総合すると、「景気は、緩やかな回復基調が続いている。先行きについては、物価上昇への懸念等がみられるものの、賃上げへの期待や外国人観光需要への期待等がみられる」とまとめられる。
《愛知県》
こうした中で行われた本会の調査では、製造業の売上高は4.0ポイント、在庫数量は7.9ポイント、取引条件は5.9ポイント、収益状況は5.9ポイント、資金繰りは7.9ポイント、設備操業度は3.9ポイント、雇用人員は1.9ポイント、景況感は9.8ポイント増加した。販売価格は不変だった。
また、非製造業の売上高は4.9ポイント、在庫数量は8.2ポイント、販売価格は1.7ポイント、収益状況は1.6ポイント、資金繰りは3.3ポイント増加した。しかし、取引条件は3.3ポイント、景況感は4.9ポイント悪化した。雇用人員は不変だった。
長期化する円安・コスト高による収益圧迫は改善の兆しが見えず、また今後の燃料価格の上昇や労働力不足を懸念する声も多く寄せられるなど、中小企業の景気動向は引き続き注視が必要。
前年同月との比較
好転 +30≦DI |
やや好転 +10≦DI<+30 |
変わらず -10<DI<+10 |
やや悪化 -30<DI≦-10 |
悪化 DI≦-30 |
売上高 | 在庫数量 | 販売価格 | 取引条件 | 収益状況 | 資金繰り | 操業度 | 雇用人員 | 景況 | |
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製造業 | |||||||||
非製造業 | - |
《売上高D.I.》
全産業では前年同月に比べ△5.4ポイント(△9.8)となった。産業別にみると、製造業では△7.8ポイント(△11.8)となり、非製造業では△3.3ポイント(△8.2)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントでは、その他非製造業50.0ポイント、一般機器28.6ポイント、食料品25.0ポイントが目立った。マイナスポイントでは、木材・木製品、出版・印刷、化学・ゴム△50.0ポイント、窯業・土石製品△40.0ポイント、繊維工業△37.5ポイントが目立った。
《収益状況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△23.2ポイント(△26.8)となった。産業別にみると、製造業では△23.5ポイント(△29.4)となり、非製造業では△23.0ポイント(△24.6)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントは食料品25.0ポイント、サービス業9.1ポイントが目立った。マイナスポイントでは、出版・印刷△100.0ポイント、卸売業△53.3ポイント、木材・木製品、紙・紙加工品、化学・ゴム△50.0ポイントが目立った。《業界の景況D.I.》
《業界の景況D.I.》
全産業では前年同月に比べ△14.3ポイント(△16.1)となった。産業別にみると、製造業では△9.8ポイント(△19.6)となり、非製造業では△18.0ポイント(△13.1)となった。うち、業種別にみると、プラスポイントは、輸送機器33.3ポイント、鉄鋼・金属22.2ポイント、繊維工業12.5ポイントが目立った。マイナスポイントでは、食料品、木材・木製品、出版・印刷、化学・ゴム△50.0ポイント、窯業・土石製品、その他製造業△40.0ポイント、建設業△30.0ポイントが目立った。
※ ( )は、先月の前年同月比のD.I.値
業界レポート
《製造業》
【愛知県紙器段ボール箱(工)】
比較対象の前年同月は消費税率引き上げに伴い大幅な落ち込みが見られた為、4月は回復を期待したが前年同月が精一杯であった。このことからも、業界として景気回復の遅れを感じている。
【愛知県高圧ガス(協)】
景況は不透明であり、大手企業との温度差が大きい。原油価格も上昇気配であり収益悪化の不安材料である。消費税率引上げから1年経過したが、消費の回復には至っていない。
【ナゴヤ西部機械(協)】
全体的には製造業は良くなっていると思われるが、中小企業にはまだまだその実感は乏しいと思われる。材料の値上がりや人件費の上昇、人手不足とまだまだ問題は多い。
《非製造業》
【瀬戸陶磁器卸商業(協)】
昨年からの原油価格の低下によりメーカーは恩恵を受けているのに、賃金上昇により仕入れ単価は変わっていない。
【刈谷市商店街連盟】
輸出関連の一部大企業においては好景気が続いている反面、物価は徐々に上がり、仕入れ価格も急激に上がり、その分を販売価格に転嫁できず経営はますます厳しい。