11月25日、名古屋市中区の市立前津中学校で、名古屋市技能職団体連合会の「匠の体験、ものづくり講座」が行われました。当組合も依頼を受け、「手縫い教室」という講座で、西岡弘和理事長をはじめ6名がマスコットキャットの制作指導を行いました。
「匠の体験、ものづくり講座」は、名古屋市技能職団体連合会が職人を学校に派遣し、ものづくりの楽しさやすばらしさを子どもたちに体験してもらい、ものづくりの伝統、「技」と「心」を伝えようと、市教育委員会を通じて中学校に呼びかけ実現したものです。「大工教室」「そば打ち体験」「手作り豆腐」など14講座があり、この日は「建築技能体験」や「美容セミナー」、「写真の撮り方」と「手縫い教室」の4講座でした。
午後1時30分より各作業別の教室に分かれ、「手縫い教室」には男子4名、女子10名の合計14名が参加しました。はじめに牧野顧問より、日本だけに存在する横縫いの技術「運針」の歴史や特徴の説明があり、続いて西岡理事長が、玉留めや針の持ち方など運針の基礎を説明しました。「マスコットキャット」作りは生地選びから始まり、型紙を写して布を裁断、ビーズなどを使って顔を作る、布を縫い合わせ表に返す、中にペレットを入れ開き口を縫い絞るといった工程を踏みました。短い時間の中、作業は指導員が個々に指導しながら進められました。小学校以来針をほとんど使ったことのない中学生にとっては慣れない作業でしたが、悪戦苦闘しながらも全員最後まで縫い上げることができました。作り終えて、「手作りの苦労がわかりました。今までは、壊れたら買い換えることをしていましたが、これからは物を大切にしたいと思います。」と、感想を述べる生徒もいました。
「あいちきものネット」が NPO法人(和装教育国民推進会議愛知県支部)に登録されたことから、子どもたちに「もの作り」を教える機会が多くなることが予想されます。皆様の積極的なご協力をお願いいたします。
参加した14名中13名の生徒の感想が「とても楽しかった」でした。講義の手順もしっかりと教えていただき、たいへん丁寧に指導していただきました。
おばあちゃんの誕生日だったのでプレゼントしたらよろこんでくれました。感謝しています。
手縫いでなみぬい(?)は、初めてやったので、最初はすっごくムズカシクテ大変でした。だけど、いっしょうけんめい練習してできました。
ネコのマスコットを作り、できあがって、なんかものたりなかったので、しっぽをつけました。
最後の猫の形の布を縫った後穴が開いてしまい、先生にやってもらったときは本当にすいませんでした。でもとてもいい作品ができてよかったです。
先生達はとっても縫うのがとてもはやくて上手でした。私は、一針一針すごくゆっくりで、とても時間がかかりました。でもなんとか1つできました。とってもかわいく、お気に入りになりました。
針が指にささったのはすごく痛かったです。