留学生との交流会で浴衣を着て盆踊りを踊りたいから、6年生の女の子に着付けを教えて、と希望され、伺いました。3週間後に手作りの招待状が届きました。
寒々とした体育館で、きちんと正座して「着物を着た時のご挨拶の仕方は、着付けの先生に教わりましたので、私たちがやってみます。見てください」と発表。着付けもビデオを見ながら練習したそうです。感心して小学校を後にしました。
近藤昌子(講師)
約2時間の授業の様子はビデオに撮り、繰り返し練習をして、当日は先生の手も借りずに自分たちで着たそうです。体育館で横一列に正座をし並んだ彼女たちは、実にさまになっていました。何より驚いたのは、最初に正座をした時のお辞儀の仕方を発表したことです。それはビデオに撮っていなかったはず。本当に真剣に授業を受けてくれたんだなと胸が熱くなりました。
盆踊りを3曲踊った後、浴衣の裾を引きずることもありませんでした。生徒さんたちの熱心さ、知識を吸収するパワーにはただただ驚かされました。私にとって本当に貴重な素晴らしい思い出となった一日でした。
杉田美穂子(講師)
母がいつも着つけてくれるのを見ているので、たぶん大丈夫だろうと思っていたら、全然できないので苦労したし、せっかく着れても踊ったらはだけてしまったので、あんなに手早くきれいに浴衣が着れる近藤先生と杉田先生はすごいなぁと思いました。
久しぶりに浴衣を着たら、いつも乱暴な自分と別人の人がいるみたいで、日本の伝統は人を美しく見せる力があるんだなぁと改めて思いました。
前までは、お母さんに着せてもらっていました。お母さんが自分できてみる、と聞いてきたので、自分できてみることにしましたが、ぜんぜんきれなくて、もーキレイにきれないよーとかいってイライラきていました。だけど、がっこうで和服、ぼんおどりをやることを聞いて、ぜひやってみようと思いました。そしたら自分できる時にイライラしていたのがなくなり、近藤先生や杉田先生がおしえてくれたおかげで、ゆかたをきるのに20分かかっていたのが10分ぐらいできれるようになりました。
交流会では「10分で着る」と言うことがきまっていたのでちょっとあせってしまいました。わかんなくなってしまったときは友達が教えてくれました。ゆかたを着てぼんおどりをやるのがちょっとはずかしかったけど、とてもたのしかったです。