3年生女子生徒の浴衣着付け体験をお願いされ、3年目になります。日本の民族衣装を着る人生の節目とはどんな時で、どんな種類の着物がふさわしいか、各部位の名称はといったことを説明している段階では緊張した面持ちですが、実習に入り帯結びまでできると、生徒さんの顔がぱっと明るくなります。指導させていただく喜びを感じました。
近藤昌子(講師)
まず浴衣の各部分の説明から始まりますが、聞き慣れない名称もあってか、真剣な表情で見守る姿が印象的でした。
“百聞は一見に如かず” いざ実習です。
先生の指示通りに手を動かしていくも、自分が何をしているのか分からない様子で、着付けが進行していきます。笑顔はなく、真剣そのものです。
浴衣の着付けが終わり、少し笑顔が出ます。
やはり一番の楽しみは帯結びですよね。帯結びになってくると、少し緊張も取れてきたのか、お互いに話し合いながら手を動かしていきます。
そして完成! この時ほど素敵な笑顔はありませんね。自分一人でできた達成感と喜び、そして驚き。自然なまでに、こちら側まで伝わってきます。
教室の帰り道、何とも心が軽くなったのを思い出します。
勝山巳知代(講師)