- 丸大豆をよく洗い、大豆量の3倍量の水に漬ける。漬け時間は大切で、水温により時間差がある。目安は
豆に芯が残らない程度まで水に漬けることが大切。
- ミキサーに水を切った大豆を入れ、分量の水を1/3ずつ加え、白いドロッとした液体を作る。これを「生呉(なまご)」という。液を指で擦り合わせてみて、「つぶ」がなくなめらかな状態になるまで粉砕することが大切。
- 生呉を深鍋に入れ煮沸する(煮呉)。初めは強火で焦がさないように「しゃもじ」で鍋の底から大きく混ぜ、煮立ったら吹きこぼれないないように弱火にし8〜10分煮る。途中で泡が発生するので「お玉」などで泡を静かにすくいとる。
- 煮汁を、さらし布袋でボウルの中に充分に絞り出す。絞り出した液体が「豆乳」で、袋の中に残ったものが「おから」。
- 豆乳を再び鍋に入れて加熱する。75〜80度で熱が下がらないように注意し、吹きこぼれないようにとろ火にする。泡も取り除いて豆乳表面を空気にさらすと薄い膜が表面に出来るので箸ですくい取る。これが「ゆば」。
- 市販の液体にがり(食品添加物用の塩化マグネシウム)がなければ、固形のにがり大さじ1杯を1/2カップのぬるま湯で溶いて凝固液を作る。
- 豆乳を弱火にかけ80度を保たせながらゆっくりかき回し、凝固液を豆乳全体にふりかけたら再びしゃもじで静かに3往復ぐらいゆっくりとかき回す。数分おいてから火を消し、15分程そのまま置くと固まり、「絹ごし豆腐」(寄せ豆腐)が出来上がる。ここで注意することは、にがりを入れる時の豆乳の温度を80度位に保つことと、にがりを入れた豆乳をかき混ぜる際にはあまり激しくかき混ぜないこと。混ぜ過ぎると固まりにくくなる。
- さらに小穴をたくさんあけた容器(豆腐型の流し木枠が望ましい)に大きめの布(ふきんなど)を敷き、7で出来た豆腐をすくい入れ表面を布で包みこみ、その上に落とし蓋をのせ適当な「おもし」を置く。水分が小穴からしみ出し、しばらくすれば硬くなって、しっかりした豆腐が出来上がる。これを水の中で容器から出す。これが「木綿豆腐」。
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