走行モード        
  ガス成分   平成10年規制 平成12年規制
  10・15モード排出ガス(g/km) 一酸化炭素(CO)   2.10/2.70      1.27
炭化水素(HC)   0.25/0.39      0.17
窒素酸化物(NOx)   0.25/0.48      0.17
  11モード排出ガス(g/test) 一酸化炭素(CO)   60.0/85.0      31.1
炭化水素(HC)   7.00/9.50      4.42
窒素酸化物(NOx)   4.40/6.00      2.50
  アイドリング時の排出ガス濃度 一酸化炭素(CO)            1%
炭化水素(HC)           300 ppm

<排出ガス規制>

平成12年排出ガス規制は、輸入車については、2002年9月より適用されます。

一酸化炭素(CO)
無色、無臭、水に難溶の気体で、重油、ガソリンなど炭素を含む化合物が不完全燃焼
する時に発生する。工場・事業場や自動車などから大気中に排出される。

炭化水素(HC)
炭素と水素からできている化合物の総称。炭化水素の発生源は、自動車の排出ガス、
ガソリンスタンド、重油タンク及び塗料や有機溶剤製造工場などである。炭化水素は、
神経系や肝臓障害をひきおこすため、「労働安全衛生法」で管理体制等が定められて
いる。大気中で拡散した炭化水素は、強い紫外線を受けてオキシダントを生成し、人体
や植物に害を与える。

窒素酸化物(Nox)
燃料などの燃焼過程において、空気中の窒素と酸素が高温下で反応したり、燃料中の
窒素分が酸化されて発生する。
工場・事業場等から排出されるが、自動車(特にディーゼル車)からも大気中に排出され
る。刺激性があり、汚染が激しい地域で生活していると呼吸器障害を起こすといわれて
いる。また、酸性雨の原因物質の一つでもある。

10・15モードテスト
主に都心部での走行をシャシダイナモ上で再現し、排出ガスを測定する方法の一つで、
10及び15の走行パターン(アイドル、加速、減速等)を組み合わせたもの。
      所要時間  :  660 秒         走行距離  :約 4 km
      平均速度  :  22.7km/h      最高速度  :  70 km/h

11モードテスト
郊外から都心部に向かう車の走行状態を11のパターンにして、シャシダイナモ上で
再現し、排出ガスを測定するもので、コールドスタートによりテストする。
      所要時間  :  480 秒         走行距離  :約 3.2 km
      平均速度  :  30.6km/h      最高速度  :    60 km/h

ppm
一定の空間あるいは容積内に、検証したい気体等(CO,HC等)がどのくらい含まれて
いるかを100万分の1の値で示す濃度の単位。
 例: 1ppmとは1000kgの真水に1gの赤インキを垂らした時の濃度状態を示す。

平成17年排出ガス規制は、こちらのページをご覧下さい。
平成17年排出ガス規制は、輸入車については、2007年9月より適用されます。